研究上の安全管理できてますか?

最近、毎日のように研究所内の安全管理に関する会議やら委員会やらのメールが届きます。その数だけ会議や委員会が開催されマニュアルや注意の呼びかけなどによって事故の発生件数は一応下がっているようです。(人が減ったからといううわさも)

しかしながら、毎週のようにヒヤリハットの報告や重大事故の報告がされていまして、事故0にはほど遠い状態にあります。もちろん簡単には実験を行う者の意識改善が必要ですが、なかなか浸透しないのが現状です。特に大学では、学生が実験を行うことが多いでしょうし、その安全管理には力を注ぐ必要があるようです。いくつかの大学HPでその安全管理に関する指針などが公表されていますので、気になった方は目を通してみるのもいいかもしれません。

実験室での事故:防ごう! 安全確保策に取り組む研究者たち

大学の実験室などで起きる事故を防ごうと、東京大や大阪大などの研究者らが「研究実験施設・環境安全教育研究会」(会長、大島義人・東京大教授)を作った。実験で出る有害ガスの流れを、不慣れな学生にも一目で理解させる方法の開発や、安全性の高い実験室の設計指針作りなどを進めている。

 「実験室計画グループ」は事故の起きにくい実験室作りを研究している。アイカメラを着けた学生に室内を歩かせ、視線の当たる器具や時間を調べた。危険なのによく見ていないガスボンベなどの器具があると分かった。

 このデータなどを参考に、実験室設計のガイドラインを作る予定だ。日本の実情に即し、狭い実験室でも安い費用で安全が確保できるようにしたいという。

 「大学での研究は、未知の領域に挑むのが目的。安全が確立された実験だけではすまず、未知の危険を予知・回避する能力が必要です。研究の効率を保ち、安全確保もできる安全管理を生み出して普及させたい」と大島会長は話している。

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