ArcGISのマルチコアへの対応について

昨日、ArcGISの処理を速くしたいということで、ワークステーションへの対応について記事を書きました。その後、ワークステーションのスペックなど色々もごもごしていたところ、そもそもArcGISはマルチコアに対応しているのか?という疑問にぶちあたったので、さっそくググル先生に調べていただきました。 

ArcGIS Desktop製品のマルチプロセッサ/マルチコア プロセッサ サポートについて

ArcMap や ArcCatalog などの ArcGIS Desktop アプリケーションは、マルチプロセッサやマルチコア プロセッサ環境の動作をサポートしています。しかし、単一の ArcGIS Desktop アプリケーションの処理に、マルチプロセッサやマルチコアプロセッサなどのマルチ CPU マシンの利点をフルに活用できるわけではありません。なぜなら、 ArcGIS Desktop アプリケーションは、逐次プロセススレッドを使用しているからです。

マルチプロセッサ環境の場合、 ArcGIS アプリケーション以外のプロセス( E メール、セキュリティチェック、バックアップ、その他バックグラウンド プロセスなど)を別のCPUリソースが処理することにより、それらの負荷の影響を受けることなく ArcGIS Desktop アプリケーションを利用できます。その結果として多少のパフォーマンスの向上が見られるかもしれません。

とのことです・・・。動作はサポートしているけど、単一コアのみの計算になるということですね。マルチコアが当たり前になっている現状を考えると、Adobe製品やエンコードソフトのTMPGEnc XPressのように部分的にでも対応して欲しいものです。

単一の CPU マシンの場合、たとえば、負荷の高いジオプロセシング作業を行っている時など、 1 つの ArcGIS Desktop アプリケーションを実行することにより、すべての CPU リソースを費やしてしまうこともあります。しかし、デュアル CPU または、デュアルコア プロセッサで同時に同じ処理を実行すると、 CPU 使用率が、最小パフォーマンス ゲインで50%をわずかに上回ります。両方の CPU リソースをフルに使用するには、別の処理、たとえば、別の ArcGIS Desktop セッションまたは別のアプリケーションなどが存在する必要があります。

複数ウィンドウ環境での作業や同時バッチ処理を実行する ArcGIS パワーユーザの方はマルチ CPU 環境のメリットを享受できます。 マルチ CPU マシンは、 ArcGIS ワークフローの中で複数の処理を実行するような負荷の高いジオプロセシング機能や、地図製作作業の効率を大幅に向上させます。

ふむむ。つまり一作業では単一コアしか利用出来ないけど、マルチタスクを利用した裏の作業が楽になりますよってことでいいのでしょうか。一作業で膨大な計算を要する場合には、マルチコアを重視する(2コアor4コアなどの選択)よりも高クロック高FSBのCPUを選択する方が効果的ということですね。

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