全・東京湾

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全・東京湾

第一章 現住所は東京湾
 1. お母さんイソガニの本能
 2. ハゼ公の水中ワンルーム
 3. イッカククモガニの思春期
 4. 風呂田先生のこと
 5. ヘドロの水中撮影技法
 6. カニの交尾シーン
 7. コウイカの黒い卵
 8. ビバ!東京湾の華たち
 9. カブトガニとロマンチック
第二章 湾一周
 1. 富津岬発、観音崎着
 2. 湾一周・補記
第三章 東京湾の漁法
 1. 勇壮なる海のワルツ-巻網漁
 2. 青潮という敵の影-アサリ漁
 3. 夜明けの生存競争-貝のもぐり漁
 4. 潜水艦も現われる風景-遊漁船業
 5. 海中の配線図-タコツボ漁
 6. 豊漁の証明と現実-底曳漁
 7. 板子一枚下は地獄-大自然と漁の定説
第四章 東京湾人生
 1. 船上のメリー・クリスマス-羽田沖の飯田昭三
 2. 美味いノリを作る永遠の老師-船橋の瀧口喜一
 3. 荒れた海を選ぶ孤狼-富津の森田勇司
 4. タチウオを追う夫婦舟-横浜・柴の小山「小金丸」
 5. 東京湾を継ぐ胎動-二一世紀の漁師
第五章 人と自然と東京湾
 1. 一月二日の「ふなゆえ」
 2. シベリアから来るスズガモ
 3. 大都会の古今物語
第六章 東京湾の魚は食えるか?
 1. 「浅草ノリ」を殺すな!
 2. 海から食卓までカレイを追跡
 3. 東京湾の魚は食えるか?
あとがき

10年間、著者中村 征夫氏がヘドロに埋もれながら写真を撮り、実体験をもとに書き記したルポルタージュです。目次からも分かるように、あらゆる生物を写真に収め、海と直接かかわる漁師達に耳を傾け、科学者よりも海を知る写真家かもしれません。最後に、「今後も彼ら(生物)の姿を追い続けることで、もっとも敏感に東京湾の環境の変化を読み取ることができるような気がする」とあります。見ることで生物と環境とのかかりを感じ取れるのは、長い時間/労力を費やして得られるものかもしれません。こういったところに長期的なモニタリングの重要性があると感じます。

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