水圏の生物生産と光合成

今回紹介する本は、植物プランクトンの生産、光合成に特化したものです。

水圏の生物生産と光合成
水圏の生物生産と光合成

第1部 水中での光の挙動

(水中光学の概念、太陽放射、水中内での光の吸収、水中内での光の散乱、水中の光場の特徴、水中での光の性質、水圏環境のリモート・センシング)

第2部 水圏環境における光合成

(水生植物の光合成器官、水生植物による光獲得能、入射光の関数としての光合成、水圏環境における光合成、生態学的戦略)

 

本題は大きく2部に分かれており、前半は水圏での光合成を知る上で必須のに関する話題です。

周知のとおり光合成には太陽のエネルギーが必須で、その光とはどういうものか、水中の光学の概念からスタートします。

光の吸収プロセス、光の拡散、スペクトルと照度の関係について述べられており、そのモニタリング手法としてのリモートセンシングの原理と応用についても触れられています。

後半は、前半で述べられた光の環境条件下での光合成のシステムと効率について、また最後には物質循環と植物プランクトンの生態学的戦略で閉められています。

光合成に関する研究をされている方にとって、基礎的知見以上にためになるに違いありません。

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