理工系博士号持つ“非正規”、経産省が就職支援?

見切り発車していた発表要旨は無事作成し、次に発表準備に取り掛かっています。
おはようございます、zoobioです。

最近、里山の海ヴァージョン、里海が世間に定着しつつありますが、新聞等でも様々に取り上げられ、各地のプロジェクト等が紹介されています。

環境を読み解くキーワード:/36 里海

沿岸の住民だけの努力では、豊かな海を守ることはできません。「森は海の恋人」という言葉があります。森林に降った雨は、枯れ葉などにふくまれた栄養分をとかし、川に流れ込みます。その栄養分が海に入って、魚などのえさになるプランクトンを養うのです。海や沿岸の環境をよくするだけではなく、森を守り、川を守ることで、豊かな海ができるのです。

社説:「里海」創生 海を身近にするチャンスに

「里海(さとうみ)」という言葉が近年注目されている。人里近くにあり、人々がマキ拾いをしたり、キノコ採りを楽しんだりできる「里山」を海に置き換えた考えだ。親子連れが潮干狩りを楽しめるような浜辺を思い描いてもらえばよい。環境省が今年度から3カ年計画で里海創生支援に乗りだし、初年度は2500万円、来年度も2100万円の予算が認められた。この機運を生かし、豊かな海を実現するため市民も積極的に参画していきたい。この言葉を1998年に最初に提唱した九州大学の柳哲雄教授(沿岸海洋学)は「人手が加わることにより、生産性と生物多様性が高くなった沿岸海域」と定義している。赤潮の発生メカニズムなど瀬戸内海の環境を長年研究するうちにたどりついた概念だ。

里海プロジェクトが本格化

設楽ダム建設へ向けた具体的な動きが活発化する一方で反対派が指摘する三河湾の水質問題がクローズアップされる中、県事業「三河湾里海再生プロジェクト」がラグーナ蒲郡周辺の海域で本格化している。・・・・「デッドゾーンは広がっているが、悪化していると思われる海域を選んで調査したので、全域が死の海というわけではない。今後も調査を進め浄化技術を確立するよう取り組んでいく」と話している。

最近では、里山、里海に続き里湖なんて言葉まであります。里山は農業、林業を始めとする産業と密着し、人の生産活動の中に山を守るという概念が浸透しているからこそ、里山の生物生産が成り立っているものと思います。一方、海に関しては、地域住民の手の入る海岸(沿岸域)については、海水浴、潮干狩り、磯釣り、一部の漁業に関連して地域に密着している様子が伺えます(想像できます)が、少し沖にでれば人の入れない世界(漁業、海運業を除く)ですから、密着にはほど遠いでしょう。そうした中でも常に海を見ながら手を加えることが出来るのは漁業、海運業に携わる方々で、そうした方々が「担い手」となれば、里海のような概念も継承できるものと思います。是非、産業と直接関わる方々と地域住民を一体とした政策を打ち出して欲しいものです。

 

理工系博士号持つ“非正規”、経産省が就職支援へ

経済産業省は、博士号を取得しても定職に就けず、非正規労働者の位置付けで研究を続ける理工系の「ポストドクター」(ポスドク)の就職支援に乗り出す。高度な専門知識を持ちながら就職難に苦しむ若手研究者に4月から約1年間、民間企業で働く機会を設ける。実力が認められれば正社員への道が開けるという。1月下旬から約200人の若手研究者の公募を始め、2月下旬に書類審査や面接を行う。このうちポスドクは60人で、独立行政法人の産業技術総合研究所と、家電や情報通信、食品などの企業との共同研究に研究職として参加してもらう。また、理工系の学部・修士卒も130人を募集し、先端分野で利用する高度な実験装置や試験設備を操作する研究支援職での雇用につなげる。研究関連の事務職でも10人を採用する。博士号取得者は増えたものの、大学や公的研究機関の定員は十分増えていない。このため博士号取得者の約4割が定職に就けず、ポスドクの数は06年度で約1万6000人に達している。

内容がよく理解できませんが、給与は国から(産総研から?)出るので共同研究相手の企業に1年面倒を見てくださいということでしょうか。あわよくば1年後正社員として採用してくださいとのことと思われますが、博士となるとそれなりの給与を用意しなければならないはずですから、1年後に路頭に迷う方ばかりになる気がします。また、学部・修士卒が130人って、十分他に就職出来るところにこの枠は何なんでしょうか。そうでもしないと手を上げる企業がいないってことでしょうか。その無駄な税金をポスドク枠でよいので増やしてもらいたいものです。

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