閉鎖性海域の環境再生
自然再生、環境修復といった自然環境を取り戻す取組みが各地でなされています。
おはようございます、zoobioです。
今回紹介する本は、そういった取組みを紹介しつつ、どこに着眼点を置くべきかを解説されています。
1章 環境再生に対する考え方と取り組み
2章 土木工学的アプローチ―東京湾を例にして
3章 大阪湾での環境再生と環境修復技術
4章 広島湾生態系の保全と管理
5章 有明海・八代海の環境再生―熊本県のとりくみ
6章 有明海泥質干潟に対する浮遊系―底生系結合生態系モデルの適用
7章 浜名湖の環境と保全への取り組み
8章 宍道湖におけるヤマトシジミ生産環境の保全
9章 英虞湾再生プロジェクトの展開と将来展望
日本における主要三大閉鎖性内湾である東京湾、大阪湾、広島湾での取り組みを紹介し、また近年社会的問題のある有明海や、浜名湖、宍道湖、英虞湾などのプロジェクトについても解説されています。
自然を取り戻す技術開発は、個々で進められている一方で、プロジェクトを実施するにあたっては、各海域での地域住民との連携がポイントとなります。
特にそういったプロジェクトが直接影響与えるのは、第一に漁業従事者で、実生活に関わる経済的な問題といえます。
さらにそれらの取組みは、海に直接関わる人々だけではなく、その地域での住民の協力なくしてありえず、産学官民の協議や合意形成を行う場が必要となります。
この本では、このようなそれぞれの立場での主張や合意についても触れられていまして、これからの自然と取り戻す取組みに必要不可欠な考え方を解説されています。